3歳で片鱗 父親が明かす「チキータ」「チョレイ」誕生秘話

公開日: 更新日:

 体は幼稚園でも大きい方だったにしても、小学6年生で大人の勝負に割って入った実力は、宇さんの体に染みた攻撃性につながる。

 初めは「正しいフォーム」だけチェックし、9歳になったとき、いまの最大の武器といわれる「チキータ」を教えた。相手のサーブに対し、バックハンドからの強い回転で打ち返す攻撃的レシーブで、「チキータバナナ」のように曲がる様子が名前の由来だが、宇さんはこう説明する。

「相手が打ちづらいということよりも、智和の攻めの姿勢をつくりたかった。攻めるレシーブ、すなわち攻撃卓球です。世界の情報は大体入ってくるので、チキータは間違いなく世界標準になる、これを打てなければ世界では戦えないと思いました」

 一に勉強という家庭方針は変わらなかったが、こうして“魯迅の夢”は遠のいた。覚えが早かったからだ。

「当時は、大人でもチキータを使える選手は少なかった。体の小さな小学生では特に難しいのに、智和は『そんなことない』と言って取り組んでいました。3年くらいかかりました」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性