格上ウルグアイに善戦 日本も習いたいエジプトの全員守備

公開日: 更新日:

 歴史的勝ち点「1」まであと1分だった。

 15日に行われた1次リーグA組の初戦で、エジプトがウルグアイに0―1で敗戦。0―0で迎えた後半44分、右コーナーフラッグ付近で与えたFKをDFヒメネス(A・マドリード)に頭でゴール右隅に押し込まれた。

 1990年大会以来となる3度目の出場のエジプトは、W杯通算2分け2敗と未勝利。英プレミアリーグ得点王の絶対的エースFWのサラー(リバプール)を左肩の負傷で欠きながら、3大会連続出場の南米の強豪国に善戦した。

 ドイツサッカー協会公認S級コーチの鈴木良平氏がこう言う。

「エジプトの組織的守備が目立ちました。スペースを与えない、フリーにしない、最後のところで体を張ってブロックする。統率が取れていた。FWのスアレス(バルセロナ)に決定的な仕事をさせませんでした」

 スアレス、カバニ(パリ・サンジェルマン)の強力2トップを擁するウルグアイを相手に、エジプトは人数をかけて引いて守り、カウンターで攻撃を仕掛けるというスタイルで対抗した。格上を封じた戦い方は、初戦に同じ南米のコロンビアと対戦する日本の参考にならないか。前出の鈴木氏が続ける。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」