得点王タイトル射程内 C・ロナウドが圧巻のハットトリック

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 強豪国同士の壮絶な打ち合いに千両役者が彩りを添えた。ポルトガル代表FWのC・ロナウドが1次リーグB組初戦のスペイン戦で3得点。ハットトリックの大暴れだ。

 前半2分、ペナルティーエリア左に進入。得意のシザーズフェイントを仕掛けるとレアル・マドリードの僚友DFナチョが足を引っかけ、PKをゲット。これを冷静にゴール右上に決めた。

 前半終了間際にはゴール正面から左足でパワーショット。スペインの実力派GKデヘアの手をはじき飛ばして2点目だ。

 後半に入ると地力に勝るスペインに完全にペースを握られる。13分、PKを献上したナチョのレーザービームのような軌道の超絶シュートが決まり、勝ち越しを許したが、最後に千両役者の再登場である。後半43分。ゴール前20メートルの距離から放ったFKはゴール右上隅に向かって素晴らしい弧を描き、同点弾がズドンとネットを揺らした。

「3日に所属のレアルで史上初の偉業となる欧州CL3連覇を決め、どうしても心身ともにダウンしてしまいがち。しかしC・ロナウドが、両方とも高い次元で保っていることがスタジアム中に伝わってきました。W杯4大会連続出場となるC・ロナウドは、各大会で1ゴールずつ決めただけ。クラブレベルでは無数のタイトルを獲得しながら、W杯では得点王にも優勝にも無縁でしたが、スペイン戦の3得点で得点王のタイトルを完全に射程圏内にとらえました」(現地で取材中の元ワールドサッカーグラフィック編集長の中山淳氏)

 1978年以降のW杯で得点王のゴール数は「平均6点」。残る1次リーグの対戦相手は格下のモロッコとイラン。「1次リーグで6点超えも十分に可能」と前出の中山氏。70年大会のゲルト・ミュラーの「10点」オーバーにも期待したいところだ。

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