強気居座りの根拠に…山根前会長を支持する不気味な“残党”

公開日: 更新日:

 この期に及んでまだ神輿を担ごうとする人間がいるというのだからオドロキである。

 助成金の不正流用、暴力団との交際などが問題視され、日本ボクシング連盟の会長、理事を辞任した山根明氏(78)はそれでも、関西連盟会長と奈良県連盟名誉会長の座には固執する姿勢を見せている。

 大阪市内の自宅前で報道陣に囲まれた12日も、日本連盟会長を辞任したことについては「スカッとした」と話した一方、関西連盟トップの進退に関しては「面白半分に聞くな!」と明言を避けた。すでに「オレは死ぬまでアマチュアボクシングに関わる」と明言しており、告発側が求める「追放」「除名」に応じる気はさらさらない。

「反社会的勢力との交友が明るみに出て、さらには告発者サイドから『奈良判定』、つまり審判に対する不正判定の強要疑惑を裏付ける、新たな証拠音声も公表された。前会長は、『一部分を切り取って悪意を持って伝えている』と否定しているが、音声テープは『試合で接戦したらやっぱり奈良やな』『奈良の選手に(優勢を)つけないということは俺に逆らっているのかということになる』とハッキリ言っている。それでも山根前会長を支持する人間が一定数いるのです。前会長を告発した333人のうち、告発状に名を連ねている地方連盟は33都道府県。その中でトップの会長が行動を起こしているのは12都道府県です。告発側に賛同する地方連盟が増えつつあるとはいえ、逆に言えば14都道府県連盟と、それ以上の数の県連会長と理事がいまだに山根前会長に反旗を翻していない。これが山根前会長の強気の理由のひとつです」(関係者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手