貴乃花が後援者を激怒させた 巡業部長時代の“居留守”事件

公開日: 更新日:

 たまに口を開けば、「別に」とか「特にありません」という生返事くらい。横綱審議委員会の最中に終始、スマホをいじっていたことも。暴行事件における日馬富士、その場にいた白鵬鶴竜の責任を協議するための横審(昨年12月20日)で、北村委員長から「貴乃花の言動は非難に値する。これは横審全員の意見です」と異例の非難をされたのも、日ごろの言動が無関係とは思えない。

 そんな貴乃花が理事会で雄弁だったのは、宗像元外部理事と一緒になって執行部を批判したときくらい。声を荒らげ、容赦ない罵倒を執行部に浴びせていた。しかし、それも宗像元外部理事の尻馬に乗るような発言ばかりだったという。

「貴乃花は裏金顧問こと小林元顧問とグルになって、ある会社の社債を70億円分買わせようとした。『これは法律で決められていることです。内部留保がこんなにあると受け取られてしまう。スポーツ庁や文科省にも指導されてます』という小林のウソを援護する形で、八角理事長(元横綱北勝海)に迫っていた。その小林がクビになった直後も、『あの人を辞めさせると怖いですよ』と理事長をドーカツしていた」(別のある親方)

 八角理事長がクビを縦に振らないと、小林や山響親方(元前頭巌雄)らと組んでクーデターを画策。要するに、理事の地位を利用して、私利私欲を満たそうとしていただけだ。仕事もせず、我欲優先では改革も何もない。貴乃花に欠けていたのは「大義」の2文字だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々