元大関・朝乃山の幕内復帰が秒読みへ…コロナ不祥事や大ケガ経て磨かれた精神力で幕下を2場所で通過

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 3度目の正直となるか。

 7月30日の番付編成会議で、十両昇進が決まった元大関の朝乃山(31=写真)。実に3度目の関取昇進である。

 最初の十両昇進は入門2年目の2017年。その後は19年5月場所で平幕優勝を果たし、20年3月場所後に大関昇進をかなえた。

 ところが21年、新型コロナ禍での外出など、協会が設けた感染防止対策のガイドラインへの違反が発覚。協会の聴取に対する態度なども問題視され、6場所出場停止という重い処分を食らった。

 三段目から出直し、十両返り咲きを経て、23年5月場所で幕内復帰したものの、今度は両ヒザの靱帯を負傷。長期休養を余儀なくされ、再び三段目から這い上がった。

 前回同様、幕下を2場所で通過。幕内復帰は時間の問題だ。果たして横綱や大関が責任を果たせない幕内に「活」を入れることができるか。

「大関時代は白鵬から『右四つの後継者』と高く評価されながらも、組むことばかりにこだわり、差し手を封じられると何もできずに苦しんでいた。あれから数年経ち、さらにケガも増えた。当時より力が衰えているのは確かだろうが、苦労をした分、精神的には磨かれた。今の幕内なら十分通用するし、むしろ今の方が迷いのない相撲を取れるかもしれない」(若手親方)

 幕内に帰ってくる日は近いというのだが……。

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