「大谷との比較は酷…」根尾の“二刀流”にはシビアな見方 

公開日: 更新日:

 4球団競合の末、中日が交渉権を獲得した大阪桐蔭の根尾昂(18)。その能力の高さは誰もが認めるところだが、「二刀流となれば話は別。大谷(エンゼルス)と比べるのは酷ですよ」と、在京球団のスカウトがこう続ける。

「前提としてまず、プロでは投手根尾は厳しい。あくまで、『速い球を投げられる野手』という評価。ショートで立浪以来の高卒開幕スタメンを目指すべきだが、根尾のポジションが遊撃兼投手に固定されたのは、2年秋の新チーム結成後だ。つまり、本格的に遊撃を守るようになってそう時間が経っていない。身体能力はずぬけていても、プロのショートとしてやっていくにはフットワークやグラブさばきなどにまだまだ課題がある。にもかかわらず、投手との二刀流なんてことになれば、間違いなくショートとしての練習に弊害が生じる。大谷は投打ともにケタ外れのポテンシャルを持っていたうえ、打者としては基本的に守備のないDHとの二刀流だったからね」

 いや、恐らくそんなことは中日だって、本人だって分かっている。根尾はドラフト前日、「自分の中ではショートで行きたい気持ちが強い」と脱二刀流を宣言。だが、大谷という前例ができてしまった以上、投げて最速150キロ、打って高校通算32本塁打の根尾にも同じく二刀流の期待が、メディアやファンからはかかる。入団前から二刀流の可能性を否定するわけにはいかない状況になっているのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢