阪神・矢野新監督は対話重視 日ハム“栗山路線”の成否は?

公開日: 更新日:

 同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。

 阪神は23日から秋季練習がスタート。その初日、クラブハウスでの全体ミーティングを終えた矢野監督(49)はべテランの鳥谷(37)と面談し、来季のポジションについて希望を聞いた。直後に報道陣の前に姿を見せた鳥谷は「ショートで練習させてもらいたいです。ショートの練習さえやっていれば、二塁や三塁はできます、と伝えた」と話した。無愛想な鳥谷が珍しく笑顔でハキハキしていたのは、新監督が秋季練習初日にわざわざ自分の希望を聞いてくれたからだろう。

 金本時代の鳥谷は、三塁、二塁、三塁とポジションをコロコロ変えられ、今季終盤は北條の故障で遊撃も守った。若手育成の方針から仕方がないとはわかっていても、実績のあるベテランを「便利屋扱い」する起用法に釈然としない部分はあったはずだ。

 矢野新監督は金本野球を継承するというが、それはあくまで、大型補強の否定と若手育成に限ってのことだ。

 金本監督の有無を言わさず選手に筋トレを強制したり、ミスすればすぐに二軍へ落とす起用法が若手を萎縮させ、成長を阻んでいた一面は否めない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  3. 3

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  4. 4

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  5. 5

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  1. 6

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  2. 7

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  3. 8

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  4. 9

    開星(島根)野々村直通監督「グラウンドで倒れたら本望?そういうのはない。子供にも失礼ですから」

  5. 10

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理