広島は消極采配で3連敗 最大の武器“足技”生かせず崖っぷち

公開日: 更新日:

 瀕死である。

 1日のソフトバンク戦、延長十回に中崎が柳田にサヨナラ本塁打を浴びて3連敗。崖っぷちに追い込まれた。

 ここにきて動けなくなった。前日まで4回連続で盗塁失敗し、この日の二回は、2死一、二塁から野間の右前打で二走の安部が本塁憤死。盗塁企図は一度もなかった。

 チャンスがなかったわけではない。同点で迎えた九回1死、田中が右前打で出塁。迎えるは菊池。シーズン中なら、盗塁やエンドランを仕掛けてもおかしくない場面だ。ここしかないというシチュエーションで、緒方監督が厳しい表情で選択した作戦はバント。菊池が決め、二塁へ進めたものの、丸が倒れて無得点。足にスランプはないというが、盗塁はおろか、エンドランも仕掛けられないのだから、消極采配というほかない。

 広島最大の武器は足技。リーグトップの95盗塁もさることながら、塁上でも相手バッテリーに圧力をかける。それがペナントレースでは圧倒的な得点力につながった。

 緒方監督は試合後、イライラを抑えるように「一戦一戦やるだけ。明日コンディションを整え、広島に帰って戦う」と言葉を絞り出した。らしさが消えたカープに、苦境をひっくり返す力があるのか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束