時短目的の新ルールでは日本のゴルフ離れは止められない

公開日: 更新日:

 物議を醸す変更だ。

 ゴルフは2019年1月1日から新しい規則が施行された。

 不要なペナルティーをなくしたり、プレーのスピードアップが主な目的だ。

 先週の欧州ツアー「ドバイ・デザート・クラシック」最終日には、李昊桐(中国)が18番のパットの際、キャディーの新たな禁止事項である「プレーヤーがストロークのためにスタンスを取り始めてからそのストロークを行うまでにプレーの線の球の後方延長線上やその近くに故意に立つこと」【規則10・3b(3)】に違反したとして、2罰打を受けた。

■時短はゴルフ離れのブレーキにならない

 今のところ、この新規則に異論を唱える声は聞かないが、「今回のルール改定で次の2点はおかしい」とゴルフライターの吉川英三郎氏は言う。

「新規則ではグリーン上でパッティングする時、旗竿をホールに立てたままストロークすると宣言してから打てば、ボールが旗竿に当たっても無罰です。しかし、ホールにピンを立てたまま打つ人と、ピンをホールから抜いて打つ人が同組にいれば、かえって時間がかかる」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋