3年目は背水の陣で…ソフトB田中正義にドラ1の“賞味期限”

公開日: 更新日:

 ドラフトで5球団競合した大学ナンバーワン右腕――といっても、これだけで思い出せるファンがいるかどうか。

 ソフトバンクの2016年ドラ1、田中正義(24)のことである。11日にシート打撃に登板。打者6人を1安打に抑え、MAX149キロも計測した。1年目の17年は右肩故障もあって、一軍登板はゼロ。一軍デビューを果たした昨季は中継ぎで10試合に登板した(0勝1敗、防御率8・56)。

 ある球団OBは「1年目はそれこそ報道陣が目の色を変えていた」と、こう話す。

「田中が右肩故障でリハビリ組に合流したのは3月。それからというもの、担当記者らは『田中の二軍登板はいつか』と質問の嵐。二軍首脳陣はおろか、一軍のスタッフにも聞き回っていた。あるスタッフは『質問されるたびに、二軍に聞いてくれ、と答えているんですけどねえ……』とへきえきしていた。それが去年は報道陣の熱も冷めたのか、田中の動向はあまり騒がれなくなった」

 入団3年目の田中は「もう後がない」と背水の陣。ドラ1の賞味期限は短い……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘