DeNA“オープナー制”実らず データ野球浸透の壁を識者指摘

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「MLBでは、データを重視するGMの注文に忠実に、そして柔軟に応えられる物分かりのいい人間でなければ監督は務まらなくなった。ソーシア(エンゼルス)の監督退任がその良い例です。監督は分析データや情報をもとに、選手を説得させて動かすのが仕事になる。日本の場合、まだデータ野球の過渡期の前段階、黎明期です。変化することに拒絶反応を示すチーム内外の関係者も少なくない。そういう保守的な考えが変わらなければ、根拠に基づく戦略までには至らない。結果を出し続け、内部にデータ野球を浸透させるには時間がかかるのです」

 オープナーには、勝ちもホールドもセーブもつかない。つくのは、負けだけ。従来の評価基準では選手の年俸にも影響しかねない。

「ホールドも以前はなかった指標。来季~2年後くらいまでにMLBでオープナーが当たり前になれば、それに関する指標ができ、オープナーを専門職として活路を見いだす選手も増えてくるのではないか」(前出の鈴村氏)

 それが日本で定着するには、さらなる時間を要することになる。

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