元川悦子
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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

崖っぷちでウルグアイ戦へ 2人のベテラン起用はあるのか

公開日: 更新日:

6月18日・火曜日

 0-4で惨敗した2019年コパアメリカ初戦・チリ戦(サンパウロ)から一夜明けた18日。日本代表は次戦・ウルグアイ戦の地・ポルトアレグレヘチャーター便で移動。夕方から練習を行った。が、前日先発した前田大然(松本山雅)と原輝綺(鳥栖)が負傷で欠席。中2日の強行日程もあり、ウルグアイ戦は主力数人が入れ替わる見通しだ。岡崎慎司(レスター)と川島永嗣(ストラスブール)の両ベテランの出場可能性も高まってきた。

 ◇  ◇  ◇

 ブラジル南部の人口約150万の都市・ポルトアレグレは欧州からの移民が中心となって発展した町。現在も白人が8割を占めており、人種のるつぼのサンパウロとは全く様相が異なる。「陽気な港」という意味を持つ都市名通り、雰囲気が非常に明るく治安もいい。我々も到着後、すぐに大型ショッピングセンターに行ったが、南欧風の建物を見て、久しぶりに開放的な気分になった。

 グレミオとインテルナシオナルという世界的知名度を誇るクラブの本拠地で、かつて2002年日韓W杯で「3R」の一角として大活躍したロナウジーニョの故郷というサッカーの要所でもある。この地で日本は何とか浮上のきっかけをつかみたいところだ。

 森保ジャパンの練習は東部郊外にあるスポーツ複合型施設内グランドで行われたが、久保建英レアル・マドリード)らチリ戦先発9人は回復に努めた。久保への注目度は依然として高く、この日も複数の外国人カメラマンが熱心に撮影していたが、取材対応はなし。本人は黙って集中を高めている様子だった。

 主力組以外は6対6戦形式で調整。そこで際立った存在感を示していたのが、36歳の守護神・川島永嗣(ストラスブール)だ。U-22主体の代表に合流してまだ1週間だが、全員の名前をしっかりと覚え、的確な指示を与えて、効果的に動かす適応力と統率力はやはりさすが。川島と対峙した攻撃陣が軒並みシュートを外すほどの特別なオーラも放っていた。

「結果を出すために何ができるのかを練習から追求していかないといけない。それは若かろうと年長だろうと変わらない。1人1人が厳しい姿勢でやっていく必要がある」と過去3度のW杯で修羅場をくぐり抜けてきた男はズッシリと重みのある発言をしてみせた。

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