著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

錦織圭を輩出 盛田正明氏が私財投じ財団を立ち上げた深層

公開日: 更新日:

 今回のウィンブルドンではベスト8に進んだ錦織、望月の他にも、西岡良仁(23=世界73位)、念願のメジャー初出場を果たした内山靖崇(26=同168位)、全豪オープンジュニアの女子ダブルスで優勝した川口夏実(17)と、MMTF育ちが揃った。

 91歳の高齢にもかかわらず、盛田氏は4大大会のジュニアの部には必ず顔を見せる。「もうプロには興味がないんだよ」が口癖だが、今回は珍しく錦織とフェデラーの準々決勝も家族席で観戦していた。

 ここまで奨学生が揃ったのは初めてのことだから、ジュニア選手の海外派遣という冒険企画の成果に、さぞ満足したことだろう。

■プロ育成キャンプ

 さて、テニスアカデミーというのは世界中の若者を対象に練習設備はもちろん、宿泊施設、教育機関も併せ持ったテニス専門のプロ養成キャンプである。

 80年代に気候温暖なフロリダからスタートし、初期にはアンドレ・アガシ、ジム・クーリエが、IMGが買収する前のニック・ボロテリー・テニスアカデミーから巣立っている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理