プロ2号で猛打賞の広島小園 今季HR10本でも来季年俸ジリ貧

公開日: 更新日:

 成績は年俸に反映されてしかるべきだがココは例外か。

 広島ドラフト1位・小園海斗(19)が28日のヤクルト戦に「8番・遊撃」でスタメン出場。2点リードの三回2死二塁から、ヤクルトの2番手、大下の初球カーブを右翼席に運ぶプロ2号。「浮いてきたボールを上からしっかりたたくことができた」というルーキーは、この2ランを含む3安打の猛打賞と気を吐いた。

 小園は26日もプロ初アーチを放ち、5打数4安打4打点の固め打ち。九回に三塁打が出ればサイクルヒットだったが、惜しくも二塁打に終わった。ここまで16試合で打率.308、2本塁打、6打点は立派。広島の高卒新人では19年ぶりの開幕一軍入りを果たし、この日は同新人では52年ぶりの2号アーチと数々の話題も提供。今季、最も注目される高卒ルーキーといっても過言ではない。

 しかし、入った球団が悪かった。広島は、「3年活躍してやっと一人前」といわれるほど、年俸査定がシビアな球団だ。例えば、4番を打つ鈴木誠也(二松学舎大付高から2012年ドラフト2位入団)も、年俸600万円の1年目は11試合に出場(12打数1安打)し、50万円増。2年目は36試合、打率.344(64打数22安打)、1本塁打、7打点でたったの250万円しかアップせず、3年目は97試合、同.275、5本、25打点でも1700万円という低評価だった。

 ちなみに小園の今季年俸は800万円。この先ホームランを10本打っても、サイクル安打を記録しても、いまだに二軍にいる中日のドラ1根尾昂の年俸(1500万円)は抜けないだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘