ソラーテのサヨナラ弾も喜べず…虎劇的勝利の裏にザル守備

公開日: 更新日:

「今日はミスが多すぎた。勝って喜びたいが、喜んでいいのかという自分もいる」

 新助っ人ソラーテのサヨナラ2ランに矢野監督が複雑な表情を見せたのもよくわかる。それほどこの日の阪神の守備はヒドかった。まずは初回、1死一、三塁でビシエドの三塁ゴロで併殺を狙った大山の送球を二塁糸原がベース上でポロリ。記録に残らないミスで先制を許せば、ソラーテも二回、京田の捕れるゴロをグラブにも当てられず記録は中前打。ソラーテは六回にも1死二塁で遊ゴロを一塁へ悪送球。二、三塁とピンチを広げ、続くビシエドの適時打で同点にされた。

 八回には糸原が平凡な飛球を落とし、福留の本塁悪速球などが絡んで逆転された阪神。ソラーテの一発は4つの失策すべてを帳消しにしたものの、「恥ずかしい黒星」とならなければ、ミスした選手もホッとするだけ。阪神の83失策はダントツのリーグワースト。確かにサヨナラ勝ちでバカ騒ぎしている場合ではない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘