レアルBデビューの久保建英 トップ登録見送り大正解のワケ

公開日: 更新日:

「落としどころとしてはベストだと思います」

 こう話すのは、FC東京の取材を通してMF久保建英(18)の成長ぶりを目の当たりにしてきた元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏だ。

 日本時間8日、オーストリア遠征中のスペインの名門レアル・マドリードは当地の強豪ザルツブルクと対戦し、新加入のベルギー代表MFアザールが前半19分に移籍後初ゴール。これが決勝点となってレアルMが1―0のスコアで勝利した。

 7月にレアルMに移籍したMF久保は、トップに帯同して北米遠征の5試合中4試合に出場。計104分間プレーして評価を高めたが、今回のオーストリアでの遠征メンバーから外れてしまい、この時点でレアルBの一員となることが確定した。

 そして日本時間同日に地元で行われたアルコンコンとの強化試合に背番号7を背負い、レアルBデビューを果たした。前出の六川氏がこう言う。

「開幕をトップで迎えるという報道も多くありましたが、いくら久保が北米遠征でまずまずのプレーを見せたからと言っても、レアルMの中盤のレギュラーをMFモドリッチ、MFクロース、MFイスコらと争うのは酷なこと。まずはレアルBでスペイン3部を戦い、そこでアピールしてトップに引き上げられる――という道程が、久保にとってはベストだと思っていました。しかもトップのジダン監督は、久保に対して英才教育を施すことをアナウンス。『トップで練習しながら週末はレアルBの試合をする』と明言しました。このことは久保のレベルアップを促し、トップ昇格を早めるでしょう。ジダン監督は<完璧な落としどころ>を見つけました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”