1日で首位返り咲き ソフトバンクが2位だけは避けたい事情

公開日: 更新日:

 意地の首位奪還だ。

 ソフトバンクは12日、西武に3―2で薄氷の勝利。前日に陥落した首位の座に、わずか1日で返り咲いた。

 とはいえ、2位西武とのゲーム差は0.5。最後の1試合まで互いに譲らない展開になりそうだが、ソフトバンクにすれば2位だけは絶対に避けたい事情がある。

 それが3位に座るロッテの存在だ。ロッテは12日現在、4位楽天と1.5ゲーム差。9月は7勝2敗1分けとチーム状態がよく、2016年以来、3年ぶりのAクラス入りもある。

 ソフトバンクは今季、ロッテにめっぽう弱く、8勝17敗と大きく負け越している。今季の直接対決は終了したものの、仮にソフトバンクがV逸して2位になろうものなら、CSファーストステージでロッテと当たる可能性がある。

 そこで西武である。ソフトバンクが苦手にしているロッテに相性がよく、今季は12勝7敗1分け。4点以上のチーム防御率も、ことロッテ戦に限れば3.87だ。ソフトバンクにすれば、「CSファーストステージで2位西武に3位ロッテを片付けてもらって……」というのが、一番都合のいいシナリオだ。

 ソフトバンクは昨年こそ2位から日本一になったものの、05、10年のポストシーズンでロッテに下克上を許し、日本シリーズ出場を逃したトラウマがある。3度目の「屈辱」をファンは許してはくれないだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波