丸の活躍で味をしめ…原巨人の次なる標的は中日159km左腕

公開日: 更新日:

■阿部は引退、コーチ就任へ

 原監督は今年5月、打撃投手に一軍マネジャーを兼務させる指令を下した。これまでは1人で務めていたが、「1人しかできないのでは、何かあった時に業務に支障が出る」という理由からだという。裏方の仕事の配置まで決めてしまうのだから、まさに「全権監督」の仕事ぶりである。今年のリーグ優勝で、巨人という組織がどんどん「原色」に染まっていくのは間違いない。

 開幕直前、原監督は阿部に「将来のために自分が監督だと思って野球を見なさい」と命じたという。最有力候補といわれて久しい松井秀喜氏らを差し置き、現役の阿部を「後継者」に指名した格好になる。

 しかし、16年からチームを率いた高橋由伸前監督は「(勝利のためなら)選手育成の義務感はない」と胸を張る原監督の後を受けて苦しんだ。前監督に近い関係者は「補強、補強で次の世代のことを考えない原さんが、ボロボロにしたチームを由伸監督に丸投げしたんです」と漏らしたことがある。現に3年連続V逸であっという間に引責辞任となった。

 今季限りで現役を引退し、コーチ就任が有力視される阿部は今から覚悟した方がいい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 2

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    巨人に漂う不穏な空気…杉内投手チーフコーチの「苦言連発」「選手吊るし上げ」が波紋広げる

  2. 7

    星野監督は中村武志さんを張り倒した直後、3ランを打った隣の俺にも鉄拳制裁…メチャクチャ痛かった

  3. 8

    (1)身内すらも“監視し欺く”情報統制…機密流出犯には厳罰、まるで落合博満監督のよう

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希は「ひとりぼっち」で崖っぷち…ロバーツ監督が“気になる発言”も

  5. 10

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった