高安ら9力士が冬巡業休場 ケガ人続出は「負ける稽古」不足

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「負ける稽古、つまり受け身の練習です。相撲は柔道ほどではないにせよ、投げ技がある。投げられたとき、適切な受け身を取らなければ突発的なケガはもちろん、ダメージも体に蓄積する。例えば、『投げられた!』と思ったら、相手のまわしにかけていた手を即座に離し、背中を丸めて転がる。これだけでも大きなケガは回避できる。現役だと、琴奨菊は受け身がうまい。キレイに転がります」

 別の親方は「今の力士は、そうした稽古をしたがらない」と、話を引き取る。

■聞く耳持たず

「本来は、稽古で先輩力士に何度も投げ飛ばされながら、体で覚えるものなんですけどね。昔は、そうした負ける稽古も重視されていたが、最近の力士は、稽古といえど投げられるのを嫌がる。みっともないと思っているのか、体が砂まみれになるのがイヤなのか。我々も受け身の重要性を説いて、投げられる稽古をしろと言っているんですが……」

 巡業数や体重増加以前に、やるべきことをやっていないということだ。

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