阪神はせっかち球団 新助っ人ボア“ソラーテの二の舞”危惧

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 この球団に「我慢」の二文字はあるか。

 阪神の新助っ人として期待される、前エンゼルスのジャスティン・ボア(31)。メジャー通算92本塁打の大砲ながら、本紙は11月30日付の紙面で「左投手が苦手」「変化球を打てない」「スロースターター」という弱点を抱えていると指摘した。

 日本球界にアジャストするには、少々時間がかかりそうだが、阪神という球団がそれを許してくれるかどうか。なにせ、この球団のこらえ性のなさには定評がある。

 阪神の助っ人は開幕前から地元メディアに過剰な評価をされることが多く、ボアも左のパワーヒッターというだけで早くも「バースの再来」だ。前評判が高くなればなるほど、打てないときの落差も大きい。その上、阪神ファンや在阪メディアは気が早いから、2016年のヘイグ、17年のキャンベルがそうだったように、開幕からモタつくようなら4月中に早々と二軍落ちするケースは山ほどある。

■モチベーション問題

 そして、最大の鬼門となるのは6月だ。この時期は親会社の阪急阪神HDの株主総会がある。新助っ人が打てないばかりか、チームの成績が低迷しているようだと、株主からの批判は避けられない。さる阪神OBが言う。

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