阪神はせっかち球団 新助っ人ボア“ソラーテの二の舞”危惧

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阪神は株主に波風が立たないようにと、調整名目で二軍落ちさせる傾向がある。近年では前出のヘイグ、キャンベル、昨季はロサリオが株主総会直前に登録抹消された。事実上の“戦力外”です。スポーツ紙の見出しに『阪神、新助っ人調査』の文字が躍るのも、例年この時期ですから」

 そこにきてボアは、メジャーでも実績があり、おそらくプライドも高いはず。チーム周辺には、「今季途中に加入したものの、あっという間に解雇されたソラーテ(退団)の二の舞いにならないか」という声もある。

 メジャー通算75本塁打を誇ったソラーテは、貧打解消の救世主として7月に入団。二軍戦で調整せず、ぶっつけで一軍に呼ばれると、便利屋のごとく本職の三塁以外に遊撃や外野を守らされた。その負担は大きく、慣れない守備位置でポロポロやり、バットがちょっと湿ったと判断されるや、20試合に出場しただけで8月に二軍落ちした。

 9月には一軍再昇格が決まったものの、矢野監督の「レギュラーは確約できない」という発言にプライドを傷つけられたのか、「モチベーションが上がらない」との理由で一軍出場をボイコット。そのまま退団である。

 見切りが早く、助っ人の扱い方もヘタ。そんな球団だから、ボアも過去の助っ人たちと同じ道をたどる可能性は否定できない。日本に来る前から、「バースの再来」などと過剰な期待をしないほうがよさそうだ。

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