菊池涼介メジャー封印の裏に東京五輪への捨てきれない思い

公開日: 更新日:

「本当に悩みました」

 ポスティングシステムで米大リーグ移籍を目指していた広島菊池涼介(29)が27日、マツダスタジアムで会見を開き、来季もチームに残留することを表明した。

 年俸3億円プラス出来高払いの4年契約でサインし、「スッキリした形。FA市場の動きが遅く、この状況が続くのであれば、僕の思いをくんで快く出してくれたカープ球団に早く残ると伝えた方がいいという決断に至った」と説明した。

 決断の裏には「どこかで赤いユニホームでやりたいという気持ちもあった」という広島への愛着はもちろん、本人はこの日、「関係ない」と否定したものの、来夏に控える東京五輪への強い思いがあったのは間違いない。

 仮にメジャー移籍が実現した場合、東京五輪と大リーグの日程が重なるため、五輪出場は難しくなる。それを百も承知でメジャー球団とは「五輪出場容認」の契約を探っていた。

「二兎を追う者は一兎も得ない」と周囲に指摘されても、その思いは消えなかった。11月のプレミア12の際も「絶対、世界一になりたい。来年の五輪につなげるためにも、足をすくわれちゃいけない。この大会に懸けているんで」と熱く語っていた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に