ゴルフクラブはあっという間に凶器に変貌する

公開日: 更新日:

 一昔前は、ゴルフデビューする時に「人のいる所でクラブを振るな!」と先輩ゴルファーから口酸っぱく頭に叩き込まれたものだ。だが、ゴルファーのマナー意識が低下し、プレー料金が安くなってゴルフ場のハードルが低くなった現在は、マナーをきちんと教えてくれる先輩がいなくても手軽にゴルフができるようになった。それが事件、事故を増加させている。

 人にケガをさせて、「そんなマナーは知らなかった」という言い訳は裁判所では通用しない。

 素振りによる事故が多発するのはスタートの1番ホール、10番のティーイングエリア周辺だ。プロゴルファーと違って、エンジョイゴルファーの場合、スタート前に念入りな準備運動をしない。ウオーミングアップ代わりにブンブンとドライバーを振り回しているからだ。

 この“素振り事故”は加害者の免責がほとんどされない。不注意で加害者になるとゴルファー保険ではまかなえず、高額補償金を支払うことになる。

 初心者は「人のいる所で素振りをしない」を肝に銘じること。楽しいはずのゴルフが一転、不幸のどん底へ……。そうならないために、ゴルファーには細心の注意が必要なのだ。

(ゴルフジャーナリスト・色川わたる)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル