5投手にメジャー挑戦の目も…エース級評価は1人もいない

公開日: 更新日:

「今年は忙しくなりそうですね」

 年明け、日本の情報提供者から電話がかかってきた。

 秋山がレッズ、筒香がレイズ、山口がブルージェイズに入団したこのオフに続き、今年は巨人菅野智之(30)、ソフトバンク千賀滉大(26)、DeNAの山崎康晃(27)、日本ハム有原航平(27)、ロッテ石川歩(31)と、投手だけで5人が海を渡るかもしれないという。

 少しでも高いステージで自分の実力を試したいと思うのは、アスリートの本能でもある。メジャー挑戦という欲を持つのは自由だが、必ずしも本人が希望するような条件で受け入れてもらえるわけではない。

 重要なのはストライクゾーンの四隅をつける速球の制球力と、絶対的な武器になる変化球を備えていること。162試合のシーズンを乗り切る体力、最低限の球速があることなどは前提だが、メジャーでもエース級の評価を受ける投手はみな速球の制球力と絶対的な変化球を持ち合わせている。

 5人の中には、わたしが実際に日本で見た投手もいれば、そうでない投手もいる。なので情報提供者と電話で意見をすり合わせてみたが、現時点でエース級の評価を得そうな投手はひとりもいなかった。課題を抱えていたり、今年の結果次第という条件付きだったりするからだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  5. 5

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  1. 6

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  2. 7

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  3. 8

    メジャー挑戦組出場の追い風になるのか? 巨人岡本は「絶対に出たい。ただ…」

  4. 9

    阿部巨人かつての盟友・李承燁氏に打撃コーチ緊急打診の深層…来季首脳陣発表後にナゼ?

  5. 10

    星野監督と1週間連続の晩飯ざんまい…ハワイ自主トレ中に突然、「星野ですう~」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ