メジャー激震の「サイン盗み」日本球界に飛び火の可能性

公開日: 更新日:

 サイン盗み問題でメジャーが大揺れだ。

 震源地となったアストロズのルーノウGMとヒンチ監督が解任され、2017年に同球団でベンチコーチを務めていたレッドソックスのコーラ監督、選手として関わったメッツのベルトラン監督も職を追われた。わずか4日間でGM1人と現役監督3人のクビが飛ぶ異常事態だが、現地では「サイン盗み行為は複数球団が日常的に行っている可能性がある」と指摘する声もあり、実際にレッドソックスがハイテク機器を使用したサイン盗み疑惑でMLBから調査を受けている。米スポーツ専門チャンネルの「ESPN」が行ったアンケート調査では、MLBのファンの58%が「選手も処分をされるべき」と回答するなど、騒動はますます拡大しそうな気配だ。

「今回のアストロズの手口は、ビデオカメラで相手捕手のサインを盗み、それをベンチからゴミ箱を叩くことで味方打者に伝えていたというもの。17年にはレッドソックスが電子機器を使用して相手捕手のサインを読み取ったとして、MLBから罰金処分を受けています。当時、マンフレッド・コミッショナーが改めて、試合中に電子機器を使用してのサイン盗み、伝達行為を禁止するとの通達を出したにもかかわらず、アストロズにはそれ以降も不正行為を続けていた疑いがある。常態化していた可能性があり、『アストロズだけではないだろう』という現地メディアやファンの疑念は当然のものです。騒動拡大はイメージ悪化につながるため、MLBがこれ以上の調査をするかはわかりませんが、メジャーはデータ全盛時代で各球団がそれぞれ専任のデータ分析担当などを置いていて、ハイテク機器を活用している。それを悪用しても不思議はありません」(メジャーリーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    突然告げられた強制米留学、現地では毎日ドミニカ人全員に飯を奢り続け、球団の領収書を切った

  2. 2

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  3. 3

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  4. 4

    酷暑の大阪万博会場を歩いたら“地獄”だった! 午後の気温は40度近く、大屋根リングはガラガラ

  5. 5

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  1. 6

    長渕剛がイベント会社に破産申し立て…相次ぐ不運とトラブル相手の元女優アカウント削除で心配な近況

  2. 7

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  3. 8

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ

  4. 9

    中村芝翫に別れたはずの愛人と元サヤ報道…夫が不倫真っ只中でも妻・三田寛子は家族写真投稿の複雑胸中

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希“ゴリ押し”ローテ復帰が生む火種…弾き出される投手は堪ったもんじゃない