巨人サンチェスは順調も…専門家が危惧するドミニカ人気質

公開日: 更新日:

「全員が陽気でチャランポランなわけではありません。ドミニカ選手の中にもマジメな選手はもちろんいる。ケンカの一番の原因は食事です。文化が百八十度違うので、最初は日本の食事が口に合わないことが多い。何人かのドミニカ選手が『食べられない』と口にせず、マジメな方が『それでも食べないと成功しないぞ』と強要する。これでケンカになります。これはキャンプ時の話ですが、ケンカの後、食事を口にしなかった連中が外出して、門限を破って帰ってきたこともありました」

 ドミニカ人には欠かせない「音楽」も火種になることがあるという。

「ドミニカ人は『バラードよりメレンゲ(ドミニカの伝統音楽)』と言います。昔、私が二軍の投手コーチだった頃、あるドミニカ選手が『音楽をかけながら練習したい』と言った。しかし、当時の三村二軍監督は『ここは二軍。集中して練習しようじゃないか』と認めなかった。それなのに、ラジカセをベンチに持ち込んでガンガンかけ始めて怒られていました。寮でドミニカ選手が大音響で音楽をかけていたら、他のドミニカ選手が『うるさい』と注意してケンカになったこともあります。日本の選手との関係より、ドミニカ勢同士が険悪になることが多い。新型コロナの影響で日本人以上に精神が不安定だと思います。今年の巨人は中南米勢が多いようなので、ケアが必要です」(川端氏)

 今季の巨人助っ人は、育成を含め、ドミニカ共和国出身者が7人、ベネズエラが1人、ブラジルが1人。サンチェスは同国の国立大学で会計学を専攻したインテリ系で年俸は3億4000万円の高給取りではあるが、同郷出身者が多い方がかえってトラブルになる可能性があるというから、細心の注意が必要だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  2. 2

    ソフトB近藤健介の原動力は「打倒 新庄日本ハム」…憂き目にあった2022年の“恩返し”に燃える

  3. 3

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  1. 6

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  2. 7

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  3. 8

    藤浪晋太郎に日本復帰報道も、古巣阪神出戻りは「望み薄」…そして急浮上する“まさか”の球団

  4. 9

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 10

    自民・鶴保失言「運のいいことに地震」で苦戦の二階ジュニアに赤信号…参院選“仁義なき紀州戦争”決着か