甲子園春夏中止の経済損失1000億円 高校も宿も死活問題に

公開日: 更新日:

 ただでさえ、インターハイの中止によって各運動部が打撃を受ける中、甲子園大会もなくなれば、いわゆる「スポーツ学校」は全く恩恵を受けられない。

「甲子園に出場すれば、応援団の宿泊費、交通費などで多くの資金が必要になるが、学校としては寄付金を募れるし、野球部も応援グッズなどの臨時収入が入る。甲子園の中止は部の運営にも影響しかねない」とは、さる強豪校の野球部長だ。

 そんな中、甲子園の開催実現を訴える署名運動が行われている。署名数は19日までに1万筆以上集まった。発起人であるグリーティングワークスの徳丸博之社長は同日に高野連に署名を提出。元高校球児で、中学生のトレーニングのサポートなどを行う同社長は「球児たちの思いを伝えることが目的」としつつ、「(開催可否を)決められる方には、後ろ向きにならず、一歩前を踏むような形をとってもらえれば」と話した。

 高野連は早ければ20日にも開催可否の結論を出すが、甲子園中止が死活問題になっている人たちの声は高野連に届くのか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動