著者のコラム一覧
安倍昌彦スポーツライター

1955年、宮城県生まれ。早大卒。アマ時代に捕手としてプレーした経験を生かし、ドラフト候補のボールを実際に受けて取材するスタイルを確立。通称「流しのブルペン捕手」。自身が責任編集を務める雑誌「野球人」を始め、著書、寄稿は多数。

総合力が高いエース候補 飛躍のカギは左手の使い方にあり

公開日: 更新日:

高橋宏斗(中京大中京/投手)

 昨秋の明治神宮大会優勝投手。ストレートの最速は150キロ。カットボール、ツーシーム、スプリットという速い変化球も持っている。神宮大会を含む公式戦の投球を複数回チェックした安倍氏はこう言う。

【写真】この記事の関連写真を見る(28枚)

「一番の長所は、抜群のパワー投手でダイナミックなフォームで投げている割に制球力もあるという、簡単には兼備できない2つの才能を持っていることです。3つの速い変化球はプロでも通用するでしょうし、先発として完投できる資質もある。総合力が高い将来のエース候補といえます。体のサイズは違いますが、その力感と瞬発力を加味すれば、楽天の則本昂大のような投球スタイルが持ち味です」

 変化球には「緩い」イメージがあるが、高橋のそれは違った特徴があるという。

「捕手が捕球する瞬間に体が引けるような感じ。恐ろしく曲がるというより、打者の手元でちょっと動く剛速球のようなイメージです。例えばツーシームは、右打者がストレートだと思って振りにいって、膝元に落ちて空振りするケースが何度もありました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?