プロ野球打撃タイトル争い 好調の秘密と課題=パ・リーグ編
中田翔(日本ハム 内野手・31歳・13年目)
【本塁打1位=20本・打点1位=65】(8月23日現在)
近年は開幕直後から低空飛行、そのままズルズルというパターンが続いていたのに、ロケットスタートを切った今季は本塁打と打点を量産。チームの4番打者らしい打撃が続いている。
昨年は右肘を上げ、最初から脇をあけて構えていた。そうやってボールを上からたたくことを意識したとか。今年はオーソドックスなフォームに戻したことが好結果につながっているという。
このままのペースでいけば自身初の本塁打王も視野に入るとはいえ、狙いは4年ぶり3度目の打点王らしい。
チームは17年からの3年間、5位、3位、5位。リーグ優勝から遠ざかっている原因のひとつは、4番を打つ中田の不振でもある。主砲として勝利に直結する打点を稼ぎたい気持ちはあるようだがどうやらそれだけじゃなさそう。「中田は昨年から3年総額10億円の大型契約を結んでいますが、中でもデカいのが打点の出来高だと聞きました。もともと勝負強い打者だが、今年は例年以上に打点を稼ぐつもりのようです」とは日本ハムOBだ。