ソフトB柳田は前人未踏の4割も? コロナ要因でバカ当たり

公開日: 更新日:

 柳田悠岐(31)の個人成績が群を抜いている。11日は二回に2ラン、六回には体勢を崩しながら右手一本で逆転3ランを放つなど、5打数3安打5打点。打率はリーグ断トツの・385。まだ45試合目とはいえ4割にも到達する勢いで、出塁率は5割ちょうど。

 平石コーチはかねて好調の理由を「内角攻めにも体を開かずに対応できている」と話していた。このあたりは2016年の経験だ。柳田は15年にトリプルスリーを達成すると、翌年は他球団に警戒され、露骨な四球攻めに遭った。同年はリーグトップの100四球。この時の我慢が今につながっている。

 さらに追い風になったのが、今年のコロナ禍だ。ソフトバンクでコーチ経験のある島田誠氏は本紙に、「ホークスはシーズン中も練習量が凄い。誰も手を抜かない半面、疲労が蓄積していた面もある」と話していた。柳田が毎年のようにケガを繰り返していたのも、練習過多とは無縁ではない。

 それが現在は感染防止のため、本拠地主催試合でも、遅めの来場、早めの帰宅が推奨され、練習時間も減った。開幕が遅れたこともプラスだ。なにせ柳田は今年の春季キャンプも故障明けだったように、万全の状態でキャンプを過ごしたことは多くない。キャンプ中に負傷したこともある。例年ならそのまま実戦に突入していたが、今季は開幕遅れのため、体調を整える時間が十分に取れたことも大きい。

 前人未到の4割もあるか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  2. 2

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった

  3. 8

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  4. 9

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

  5. 10

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃