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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

MLB今季は感染防止で「乱闘禁止」…それでも残る2つの遺恨

公開日: 更新日:

 今季MLBはコロナ感染防止のため「乱闘禁止令」が出ているにもかかわらず、実際はいくつも発生している。根深い遺恨がいくつも存在するからだ。

 今季最大の乱闘はサイン盗み発覚で「社会の敵」になったアストロズが、告発した元選手たちを逆恨みしたことで起きた。報復の標的にされたのは現在アスレチックスで活躍する元アストロズの投手ファイアーズと中堅手のローリアーノだ。

 サイン盗み告発の中心になったのはファイアーズ。アストロズが試合中にできる報復手段は故意死球だが、打席に立たない投手に対しては不可能なため、ファイアーズに同調して古巣を批判しているローリアーノが狙いうちされた。

 今季両チームの最初の対戦となった8月7日からの3連戦。アストロズは初戦で彼に1つ故意死球を食らわせると、3戦目には五回と七回に2打席連続できついデッドボールを体に叩き込んだ。

 さらに死球で出塁したローリアーノにベンチからシントロン打撃コーチがローリアーノの母親を侮辱する汚いヤジを飛ばして攻撃。この禁じ手に激高したローリアーノがベンチめがけて突進、両軍総出の肉弾戦に発展した(写真)。

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