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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

MLB今季は感染防止で「乱闘禁止」…それでも残る2つの遺恨

公開日: 更新日:

 投手の中には独自のやり方でアストロズの打者に制裁を加える者もいる。ドジャースの中継ぎ投手ジョー・ケリーはア軍戦で中心打者ブレグマンとコレアに背中の後ろを通過する危険球を投げ、さらにコレアを空振りの三振に仕留めた後、近寄って「ナイススイングだ、バカヤロー」と罵ったため両軍総出の睨み合いになった。

 2017年のワールドシリーズでア軍にサイン盗みをやられたドジャースの面々は、ケリーの行動を称賛。コレアを罵っているケリーの顔をプリントしたTシャツを作ってみんなで着用、アストロズへの鬱憤を晴らした。

■マドン監督とウエスト審判

 MLBには「審判と監督の遺恨」も存在する。天敵の関係として知られるのは「退場王」ジョー・ウエスト審判と「奇策王」ジョー・マドン監督だ。ウエスト審判は太鼓腹で動きが鈍いため誤審が多いが、幹部審判であるため気位が高く、球審をあの手この手で牽制してくるマドン監督が大嫌い。マドンがカブスの監督だったときは、判定がおかしいとベンチからヤジを浴びせただけで退場にしたことがある。

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