足かせは二刀流の大谷…だからエンゼルスGM選考は難航する

公開日: 更新日:

 エンゼルスの編成トップが遅々として決まらない。

 今季終了後に解任したビリー・エプラー前GMの後任として、エ軍はここまで14人もの候補者との面談を行った。地元紙LAタイムズ(電子版)によれば、他球団で編成や育成に実績のあるダン・ジェニングス(前マーリンズGM)、ビリー・オーウェンス(前アスレチックス副GM)らの経験者を中心に人選を進めているという。

 各球団ともGMや監督を決める際には、4~5人と面談して最終決定するのが一般的だ。今回のエ軍のように10人以上と接触を図るのは異例のことだ。

 2014年を最後にポストシーズンから遠ざかっているだけに、編成トップの人選に慎重になるのは当然のことではあるものの、一向に進展する気配がない。

 今オフのエンゼルスは課題が山積み。先発、リリーフとも崩壊状態で、リーグ13位のチーム防御率(5・09)に終わった投手陣再建に加えて、有望株と期待される若手が育たないマイナー組織の底上げなど、新GMの仕事は目白押しだ。潤沢な資金力で、積極的な補強に動けるだけに、GMにとっては願ってもない環境とはいえ、各候補者ともエ軍の編成トップへの就任には難色を示している。新GMの最有力候補とみられたデーブ・ドンブロウスキー氏(元レッドソックスGM)が、エンゼルスをソデにして早々とフィリーズと合意したのはエ軍再建は厳しいと判断したからだという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    すい臓がんの治療が成功しやすい条件…2年前に公表の日テレ菅谷大介アナは箱根旅行

  3. 3

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  4. 4

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  5. 5

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  1. 6

    「戦隊ヒロイン」ゴジュウユニコーン役の今森茉耶 不倫騒動&未成年飲酒で人気シリーズ終了にミソ

  2. 7

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    志茂田景樹さんは「要介護5」の車イス生活に…施設は合わず、自宅で前向きな日々

  5. 10

    NHK大河「べらぼう」に最後まで東洲斎写楽が登場しないナゼ?