ソフトB栗原の“強心臓”はどこから?シリーズ2試合打率.875

公開日: 更新日:

 工藤監督も連勝スタートの要因として真っ先に名を挙げた。

 6年目の今季、初めて一軍定着。日本一を決める重圧を微塵も感じさせないパフォーマンスである。

「誰よりもストイックに練習をしてきた成果でしょう」と、春江工の恩師、川村忠義監督はこう続ける。

■ヒーローになってもテングにはならず

「高校時代、キャッチボールやランニングなど基本的な練習も手を抜いているところは見たことがありません。学校の練習は16時すぎから20時半ごろまでです。それが終わると栗原は控えの選手たちを集めて、率先して居残り練習をしていました」

 中学時代は生徒会長、高校時代にU18の主将を務めたことなどから、そのキャプテンシーに注目が集まるが、チームでは試合前の円陣の輪の中でモノマネを披露するムードメーカー。年上の選手にも可愛がられている。中学時代に所属した福井ブレイブボーイズの南博介監督が言う。


「先輩からはいつも弟のように可愛がられていましたよ。何より謙虚なんです。日本シリーズの初日が終わった夜に、『おめでとう』と連絡したら、『明日もゼロから一生懸命やっていきます』と返ってきた。テングにならず、いつもこんな姿勢なんです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし