原監督が「巨人不利」でも日本S全戦DHを受け入れた胸算用

公開日: 更新日:

 21日に開幕する巨人ソフトバンクによる日本シリーズの全試合で、指名打者(DH)制が導入されることになった。

 が、その舞台裏では議論が紛糾したという。

 かねてDH制をとるパのソフトバンクが提案し、19日の臨時実行委員会で決定したのだが、球界OBがこう明かす。

■セ5球団から反対意見

「DH制導入がNPBに提案されたのは、開幕3日前。唐突な感は否めません。ルールを根底から変えるDH制は本来、実行委員会における他の議題と同様、12球団の4分の3以上の賛成が必要。巨人はかねて、原監督がセのDH制導入を提唱しており、ソフトバンクからの提案は渡りに船だったわけですが、席上、DH制を採用していないセの5球団から反対意見が出たというのです。斉藤コミッショナーが導入に賛成だったこともあり、結果としてセの5球団はその意向に従う形になりました」

 セの5球団が導入に慎重だったのは、公式戦でのDH制導入の布石になりかねない、と懸念したからだという。NPBの井原事務局長は、「いろいろなご意見があったが、今回の判断はあくまで今年の日本シリーズに限ってのこと」と説明した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝