勝利と育成の両立を成功させたドジャースの「カネと頭脳」

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 次に行ったのは年俸の引き下げ。むやみやたらと人件費を削るわけではない。エースのカーショーなどとは大型契約を結ぶ一方、年俸に見合った活躍をしていない選手は次々と放出。ケンプやプイグは結果としてチームを去ることになる。

■コーチ経験ない打撃コンサルタント

 さらにデータ解析部門では当時、打撃理論として出始めていた「フライボール革命」を取り入れ、16年にこの理論の指導者としてメジャーでのコーチ経験のないロバート・バンスコヨック氏を打撃コンサルタントとして招聘する。彼の指導のもとターナーやテイラーはスイング改造を行い、チーム全体としてもホームラン数は飛躍的に伸びた(15年の187本から19年は279本)。状況に応じた打撃も選手に浸透させ、適時打による打点数もチーム全体として大きく伸びることになった(15年の638から19年は861)。

 17年のワールドシリーズの対戦相手アストロズも、同様の取り組みをしたことで成功を収めたのは記憶に新しい。

 フリードマン氏はまさにレイズでの取り組みをそのままドジャースに持ち込み、そこにお金のもたらす大きな才能(スター選手)を融和させることで成功を収めたと言えるだろう。

 ドジャースはフリードマン氏就任後も地区優勝を続け、今季で8年連続地区制覇、うちワールドシリーズには3度も進出している。  =つづく

(米紙コラムニスト=ビリー・デービス)

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