著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

今はなき近鉄最後のエース岩隈久志に感じる“野武士の気骨”

公開日: 更新日:

 その中で、近鉄はもっとも悲運の球団扱いされていた。当時のパ球団全体の不人気ぶりに加え、阪急と南海に比べると少し劣る実績(一度も日本一になったことがないなど)、さらに88年のかの有名な「10・19ダブルヘッダー川崎決戦」の悲劇的なイメージが強いのだろう。実際、データや史実だけを見ればそれは正しいのかもしれない。

 しかし、これは個人的な印象論なのだが、80年代後半から90年代にかけて少年期・青年期を過ごした虎党の私にしてみれば、このころの近鉄は実に華やかで輝かしいチームだった。80年代後半の近鉄で一世を風靡した細身の左腕エース・阿波野秀幸は、同時期の阪神で中途半端に活躍した左腕・仲田幸司や湯舟敏郎、猪俣隆に比べると何倍も頼もしかったし、ラルフ・ブライアントや中村紀洋、タフィ・ローズら数々の荒々しい強打者を生んだ「いてまえ打線」は我らがダメ虎ピストル打線と対照的だった。

 そして極め付きは野茂英雄である。ダメ虎投手陣が10人くらい束になってかかっても、まったく歯が立たないほどの圧倒的なトルネードの魅力は90年代の日本球界に咲き誇った大輪の花であり、それもまた近鉄で芽吹き、育まれたのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  3. 3

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  4. 4

    鈴木紗理奈以外にもいた…あのちゃんが過去に口にしていた“キライな芸能人”の実名

  5. 5

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  1. 6

    日本ハムがソフトBに8戦全敗の悲惨…崩壊投手陣が口にする「伏見寅威ロス」

  2. 7

    元サッカー日本代表・大津祐樹さんはビジネスでも成功 年商300億円の高級腕時計会社の社長に

  3. 8

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  4. 9

    DeNAビシエド電撃引退のウラとフロント批判殺到の必然《もうハマスタに行こうとは思わない》

  5. 10

    文科省「教育の政治的中立性」で波紋…なぜ森友学園がセーフで、同志社国際がアウトなのか?