著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

「保守のセと改革のパ」外的要因からみたリーグ格差の図式

公開日: 更新日:

 日本シリーズがさっさと終わった。ソフトバンクが圧倒的な強さで巨人に4連勝し、4年連続日本一に輝いた。昨年も同じカードで4タテだったため、ソフトバンクは対巨人戦8連勝である。

■日本シリーズで鮮明

 これ、巨人にはからっきし弱いでお馴染みの阪神を応援している私にとっては、なんとも恐ろしい事実である。世間ではセ・パのリーグ格差が盛んに叫ばれており、それは疑いようのないレベルにまで達している。だとすると我が阪神がソフトバンクと真剣勝負をしたらどうなるのか。それも交流戦などのペナントレースの一部ではなく、日本シリーズのような大一番。この手の「絶対に負けられない戦いがそこにある!」などとマスコミがあおりそうな試合になればなるほど絶対に負けてしまう、という謎のジンクスを保持している阪神が勝てるわけがない。

 セとパのリーグ格差、これを「改革のパ」と「保守のセ」という図式で考えると興味深い。格差を生み出した要因のひとつだとしばしば指摘されているDH制度についてもパでは1974年に導入の議論が本格化し、翌75年には速やかに採用。当時のパは観客動員数の少なさを打開すべく前後期の2シーズン制を実行している最中で、さまざまな改革に積極的だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々