著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神・大山の実質本塁打数を「机上の計算」してみると…

公開日: 更新日:

 阪神の生え抜きでは掛布雅之岡田彰布以来、実に35年ぶりとなるシーズン30本塁打。その壁を越えるべく、今季は大山悠輔が本塁打を量産したものの、結局28本に終わった。私としては本塁打王を逃したことより、残念でならない。

 この30本の手前、28本や29本という数字にはいまいましさすら覚えてしまう。先述の掛布と岡田以来、このへんで涙をのんだ生え抜き打者が何人かいたため、ついその記憶が蘇ってくるのだ。

■今岡、新庄、八木は…

 まず思い出されるのは2004年に28本塁打、翌05年に29本塁打を放った今岡誠。全盛期の今岡がいかに天才(奇才?)的な打者であったかは、ここでは詳しく触れないが、とにかくこの2年間は30本の壁というものを強く感じさせられた。

 しかし、今岡は03年に首位打者を獲得しているように本質的には打率重視の中距離ヒッターだったから、入団当初からザ・大砲タイプの大山とはそもそもの期待値が異なる。むしろ、当時は今岡の本塁打増に意外な喜びを感じていたため、30本に届かない悔しさは大山ほどではなかった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束