マスターズは有観客で開催も…生観戦はやっぱりカネ次第

公開日: 更新日:

 オーガスタが再び熱くなる。

 マスターズの会場となるオーガスタ・ナショナルGCは12日(日本時間13日)、4月8日開幕予定のマスターズを有観客で実施すると発表した。昨年はコロナ禍により開催を11月にずらし、しかも無観客で開催された。静寂に包まれたオーガスタでプレーする選手たちの姿はなんとも異様だった。今年は人数制限するものの徹底したコロナ対策の上、パトロンの入場を認めるという。選手にとっても朗報だろう。

 ただし、今年は無観客となった昨年のチケットが有効で、インターネットによる販売も昨年6月に終了している。マスターズを生観戦したいファンは多いだろうが、「そもそもコロナ禍でなくても、チケットを手に入れるのは至難の業です」と言うのは、マスターズの取材歴が20回以上のゴルフライター・吉川英三郎氏だ。

「マスターズのチケットは、大会創設期に運営に関わったパトロンと呼ばれる人やその遺族などに先行販売されます。それ以外は選手やテレビ、スポンサーなどに配布され、一部がインターネットで販売されています。練習ラウンドは1日75ドル(約7800円)、本戦1日115ドル(約1万2000円)ですが、抽選に当たるのはまず無理です。ほとんどの人は転売サイトなどで購入していますが、近年は予選ラウンド2000~3000ドル(約20万~31万円)、決勝5000~6000ドル(約52万~62万円)ぐらいにまで高騰しています。ウッズが初優勝した1997年だったと思いますが、オーガスタのゲート前の大通りにいたダフ屋の最終日チケットが7000ドル(当時約85万円)ぐらいまで跳ね上がったと記憶しています。全米オープンや全米プロと違い、国内のゴルフファンでマスターズを現地で見たという人が少ないのはこのような事情からです」

 ちなみに、確実に生観戦できる観戦ツアー代金は、昨年まで80万~200万円前後だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

  2. 2
    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

  3. 3
    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

  4. 4
    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

  5. 5
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  1. 6
    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

  2. 7
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 8
    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

  4. 9
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異