原英莉花にも“甘い蜜”が…プラチナ世代をスポイルするTV局

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【JLPGAツアー選手権リコーカップ】最終日

 女子ツアー年内最終戦は、初日から首位キープの原英莉花(21)が3バーディー、3ボギーの72で回り、大会史上最年少の完全優勝(通算3勝目)。10月の日本女子オープンに続き、国内メジャーを連勝して5年の複数年シードを獲得した。

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「自分のゴルフ人生で、大きな第一歩を踏み出せたかな。これから世界ランクを上げて、海外メジャーに挑戦し、ゆくゆくは海外ツアーで戦う力をつけていきたい」(原)

 今季はコロナ禍のため試合中止が相次ぎ、ツアーは来年の全日程と統合されるため賞金レースはまだ続く。現在の賞金ランクは1位笹生優花(19・2勝)、2位古江彩佳(20・3勝)、3位原、4位小祝さくら(22・1勝)と、いわゆる「黄金世代」「プラチナ世代」と呼ばれる若いプロがツアーを盛り上げている。

「若いとはいえアマチュア時代からツアーに出場しており、試合に出られないプロよりもよっぽど経験を積んでいる。一昔前までプロになって10年はかかると言われた初優勝も、今年はルーキーの笹生、古江、西村優菜(20)と3人だけで6勝もマーク。笹生はフィリピン代表で、古江と西村はJGAナショナルメンバーとして海外で戦っており、ゴルフ技術だけでなく、メンタルやフィジカルのトレーニング方法も学んでいる。プロ合格した時点ですぐにツアーで勝てるだけの力を備えていた」(ツアー記者)

 今季優勝者は20代がほとんどで、30代は申ジエ(32・2勝)ただ一人だけ。平均年齢は22.71歳と低年齢化している。

 宮里藍はプロ1年目の2004年に5勝、翌05年に6勝を挙げたが賞金女王タイトルには手が届かなかった。2年とも当時圧倒的に強かった不動裕理に阻止されたからだ。そんなベテランも今のツアーには見当たらない。それどころか若手の台頭でベテランや中堅と呼ばれたプロたちは苦戦を強いられている。

 昨年7勝を挙げて2度目の賞金女王に立った鈴木愛(26)は1勝もできず、シード選手では昨季2勝(通算13勝)の成田美寿々(28)が左手親指痛もあって今年は賞金ランク115位に低迷。また同2勝の柏原明日架(24)は同63位と冴えない。勢いづく若手のパワーを止められなくなっている。

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