西武“先発不安”解消はまだ先…今井と松本好投も計算できず

公開日: 更新日:

 西武今井達也(22)が10日の中日とのオープン戦に先発、5イニングを2安打1失点に抑えた。失点は野手の失策絡みで、懸念されていた制球面も四球は1つのみだった。

 今井はオフにSNSを通じ、面識のなかったダルビッシュに連絡。助言を求めたところ、「一番スムーズに腕が振れて、強いボールを投げられるフォームを探してみたらどうか」と言われたという。そのアドバイス通りなのか、この日はストライクゾーン中心に強いボールをビシビシ投げ込み、中日打線を封じた。

 9日には同じく開幕ローテ入りを目指す松本航(24)が5回2失点とまずまずの投球。「開幕ローテが決まっているのは1人だけ」(西口投手コーチ)という先発不足の現状は改善されそうか。

 ある西武OBは「今井も松本も期待はできても計算はできません」と、こう続ける。

「いずれも制球難を抱えていますからね。2人とも好不調の波が激しく、良いときと悪いときで内容が乱高下する。今井は3日の日本ハム戦で4回5安打3失点、松本も同じ日に投げて4回途中2安打5四球4失点とピリッとしなかった。投げてみるまでわからないのでは、首脳陣の信頼も掴めない。今井も松本も、安定した投球を続けられるかがカギです」

 ここ数年、先発難にあえぎ、「山賊打線」と呼ばれる強打頼みのシーズンが続いている。10日も打線は18安打14得点。今季も今井ら先発陣次第では、その日暮らしのシーズンとなりそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  4. 4

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  3. 8

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 9

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  5. 10

    辰己涼介は楽天と再契約が現実的…“コスプレ封印”で殊勝にアピールも、国内FA移籍は厳しい見立て

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…