西武今井が伸び悩む原因を「菊池雄星との共通点」とOB指摘

公開日: 更新日:

 自分だけのフォームをつくり上げられるか。

 西武今井達也(22)といえば、2016年夏の甲子園優勝投手(作新学院)にして、同年ドラフト1位。しかし、プロ入り後は未成年喫煙などで世間を騒がせ、肝心のピッチングでも伸び悩んでいる。19年は7勝9敗、防御率4・32。そこそこの結果を残したものの、好不調の波が激しく、昨季は3勝4敗、防御率6・13。一時期は中継ぎに配置転換された。

 本人も「何かを変えなければ」と思ったのだろう。昨年11月、面識のないメジャー右腕のダルビッシュ(パドレス)に連絡し、相談。ダルからは「スムーズに腕が振れて、強いボールを投げられるフォームを探してみたらどうか」とアドバイスされたという。

 西武OBの三井浩二氏は「とにかく今井はフォームを固めるべき」と、こう続ける。

「昨季はダルビッシュ、それ以前は大谷(エンゼルス)、岸(楽天)と毎年のようにさまざまな投手のフォームを真似ていた。しかし、調子が悪くなるとすぐにフォームをいじる。このあたり、菊池雄星(マリナーズ)と似ています。西武時代の菊池も腕の位置をコロコロ変えるなど、試行錯誤の連続。なかなか結果を出せなかった。今井も『これが俺のフォームだ』というものをつくり、極めなければ安定して活躍することは難しい。フォームが固まれば自信もつき、課題の制球力も改善されますから」

 11日のシート打撃では3者連続三振を奪うなど、首脳陣にアピールしたが、他人の真似より、人に真似される投手になれないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」