白鵬が捨て身技で229日ぶり白星 狙うは“休場のための優勝”

公開日: 更新日:

 延命のためならエンヤコラ、である。

 昨年7月場所以来、4場所ぶりに土俵に上がった横綱白鵬(36)。14日の初日は先場所V力士の大栄翔を下し、白星発進となった。

【写真】この記事の関連写真を見る(12枚)

 注目の一番、白鵬が立ち合いで選択したのは右の張り差し。大栄翔の動きを一瞬止めると息をもつかせぬ寄りで、あっという間に土俵際へと追い詰めた。突き落としで逆転を狙う大栄翔に対し、白鵬は全体重をかけて自分の体ごと相手を土俵外に寄り倒した。

 時間にして3秒足らず。まさに瞬殺だが、この取組を見守ったある親方は「危険な相撲だね」と、こう続ける。

「大栄翔は押し相撲が身上。特に回転の速い突っ張りを武器にしている。だからこそ、相手の相撲を一切させずに勝ちたかったのだろうが、最後の寄り倒しは一歩間違えれば自分もケガしかねない捨て身技。むしろ、ああいう相撲でしか勝てない白鵬の苦しさが垣間見える」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし