五輪のバブルには穴がある…NYタイムズは「一般庶民の気の緩みを考慮していない」と指摘
「東京におけるコロナ感染者数が記録を更新、オリンピックのバブルは大丈夫なのか?」との見出しで、7月31日に東京の感染者が過去最多の4058人を記録したことを受けて五輪を危惧したのが「ニューヨーク・タイムズ紙」(電子版=1日改訂)だ。
「東京における感染者の数が最多を記録するに伴い『安心で安全』なオリンピックの開催継続を危ぶむ声が聞かれる」
「大会主催者はオリンピックのバブルの中とその外側は全く別の世界でお互い接点はないので、どちらかが、どちらかに危害を及ぼすことはないと、その声を打ち消すのに躍起になっている。彼らはオリンピックのアスリートやコーチ、オフィシャルや関係者を世間一般から隔離するバブルはしっかり機能していると言い張る」
しかし、「その考えには穴がある」と同紙はこう指摘する。
「オリンピックの開催が一般庶民に及ぼす精神的な緩みを考慮していない。つまり、『オリンピックをやっているんだから大丈夫でしょ!』という精神的な気の緩みを生み出してしまっているのだ」