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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

ペナントレース再開 阪神優勝の鍵を握るエースと4番のリスタート

公開日: 更新日:

 いろいろあった東京五輪が終わった。野球侍ジャパンは1984年ロス五輪以来37年ぶりの金メダルを獲得し、その決勝戦では阪神・岩崎優が好リリーフで勝利に貢献した。リリーフ失敗が続いた青柳晃洋がその不調を挽回することなく終わったことはとても気がかりだが、それが敗因にならなかったことはせめてもの救いである。

 さて、この金メダルはもちろんめでたいことだが、個人的にはすでにペナントレースの再開に気持ちが向いている。我が阪神は巨人に2ゲーム差をつけての首位。このまま首位を走り続けて優勝するためには、前半戦8勝の勝ち頭・青柳の復調は不可欠だし、八回の男・岩崎だってますます活躍してもらいたい。

 けれど、やっぱり後半戦のキーマンは投の西勇輝、打の大山悠輔だと思う。よく考えてみれば、今季の前半戦はこのエースと4番と目されていた2人が本調子ではなかったのに首位だったのだ。先発陣の勝ち頭は先述の青柳で、それに続くのは7勝の秋山拓巳。さらに6勝のガンケルと5勝のルーキー・伊藤将司も予想以上に活躍してくれたおかげで、阪神先発陣はリーグ屈指の安定感を誇った。もっとも計算されていたはずの西がここまで4勝6敗と負け越している(不運な面は多々あったが)ことが目立たないくらいであった。

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