崖っぷち貴景勝が4日目やっと初日…協会親方衆の心配をよそに意地でも休まないワケ

公開日: 更新日:

 勝つには勝った。

■“薄氷”の初日

 15日、初日から3連敗だった大関貴景勝(25)にようやく“初日”が出た。

 相手は前頭筆頭の豊昇龍。貴景勝の立ち合いの当たりは威力が弱く、逆に相手の押しに防戦一方。2度繰り出した苦し紛れのはたきも空振りした。小手に振ってからの突き落としでかろうじて勝ったものの負けてもおかしくなかった一番だ。

「3連敗中の相撲同様、『当たり』と『粘り』がない。先場所、頚椎を負傷した影響もあり、稽古を再開したのは本場所まで2週間を切ってからと聞いた。稽古不足は明らかで、特に下半身が鈍っている印象です。これは押し相撲の力士にとっては致命的。上体に力を伝えることができないから押しの威力は半減するし、押されると簡単に下がってしまう。ケガの箇所が箇所だけに、無意識に首をかばっていることもあるかもしれない」

 とはある親方。

 貴景勝は今場所がカド番。負け越しなら自身2度目の大関陥落だ。それでも協会の親方衆からは、「今場所は休場し、来場所の復帰に懸けた方がいい」と心配する声も少なくない。大関は陥落した直後の場所なら、2ケタ勝利で元の地位に復帰できる。その特例を利用すべし、ということだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり