中日vsヤクルト戦「塁審見逃し事件」の“真犯人”は? 元セ・リーグ審判員が解説

公開日: 更新日:

■審判に対するリスペクトの土壌を

 MLBでは日本で考えられないようなミスジャッジも多いが、審判に対する見方は米国の方が一歩進んでいるという。

「MLBは1A、2A、3Aとひとつずつステップアップしてメジャーの審判になれる。そういう意味で、選手たちは審判に対して『丁寧に実績を積み上げた人なんだ』というリスペクトがあります。米国は『選手はプレーするのが仕事』『アンパイアはそれを裁くのが仕事』という一本のラインが確立されている。日本も僕が現役の頃よりはリスペクトされるようになりましたけどね。審判に暴力をふるっても出場停止にならない酷い時代もありましたから。張本(勲)さんや金田(正一)さん……いま米国でやったら永久追放レベルですよ。ヤジも酷くて、二軍戦で高卒ルーキーに『篠宮、昨日かあちゃんと喧嘩したのか』とヤジられて、何でこんな若造に……と思ったこともあった。日本は子供の頃から審判に対するリスペクトの土壌をつくっていくべきです。少年野球のときから(指導者が)『きょうの審判はそこストライクだぞ』とか言っていますから」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか

  2. 7

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  3. 8

    “児童ポルノ”で衝撃逮捕!日本サッカー協会・影山技術委員長の素性…「精神的な負担を抱えていた」の声も

  4. 9

    奈良の鹿愛護会が語った現場のリアル…「シカさんをいじめるな!」の裏に横たわっている大問題

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発