広島羽月 お立ち台で見せた初々しい“坊主頭”の意外な理由

公開日: 更新日:

羽月隆太郎(広島 内野手2年目・20歳)

 鮮烈なデビューだった。

 さる7日の阪神戦、「2番・二塁」で一軍戦に初出場初先発。初めての打席できっちり送りバントを決めると、五回には右中間へ貴重な追加点となる2点適時三塁打を放った。4打数2安打3打点の満点デビュー。ヒーローとしてお立ち台に上ると、両手でガッチリとマイクを握りしめ、ガチガチに緊張した面持ちで試合の感想を語った。

 そして、帽子を取った際にあらわになったイガグリ坊主頭。プレーだけでなく、お立ち台での素朴な姿は多くのファンの心を掴んだ。「あの髪形は、気合を入れ直すためらしいです」と、“解説”するのは羽月の6歳上の兄・智彦さんだ。

「実は僕の仕事はお坊さんなので、スキンヘッド。だから前々から『弟も一緒に坊主になれ!』と言い続けていました(笑い)。広島の歴史を見ても、新井貴浩さんも新人の頃は坊主頭でしたし。そんな中で、隆太郎は3月中ごろの練習試合で、顔に死球を受けて鼻を骨折。練習に出られず、悔しい思いをしたんでしょう。坊主頭になって、野球に全力で打ち込みたいとのことです」

 羽月は宮崎県宮崎市で生まれ育った。小学校の頃はバスで1時間かけて少年野球チーム、国富ドッグベアーズへ通い、中学校に上がると宮崎シニアで汗を流した。智彦さんは羽月の性格をこう語る。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 2

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  3. 3

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  4. 4

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    高橋真麻がフジ港浩一前社長、大多亮元専務を擁護の赤っ恥…容姿端麗な女性集めた“港会”の実態知らず?

  2. 7

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

  3. 8

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 9

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  5. 10

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?